世界の金融危機

 

皆さん、『リーマンショック』という言葉は聞いたことがありますよね?
何が原因で起きたのか知っていますか?
今回は簡単にリーマンショックについて私なりにまとめてみました。
知らない方の参考になれば嬉しいです

 

 リーマンショックとは? 
2008年9月15日
アメリカ合衆国の投資銀行のリーマン・ブラザーズが経営破綻したことに発端に、
連鎖的に世界規模の金融危機が発生した事象の通称です。

 

 何故、リーマンショックは起こったのか?

当時、経済成長中で住宅市場が上昇し続けていたアメリカには以前「モーゲージローン」という住宅ローンを担保として発行される債券がありました。
これは、安定した職に就いる信用度の高い人向けの家と土地を担保にして住宅ローンを貸し付けてくれるローンです。
そして「モーゲージローン」を元に発行された証券の「モーゲージ債(MBS)」がありました。
リーマン・ブラザーズなどの投資銀行はこの「モーゲージ債」を販売していました。

 

モーゲージ債は、経済成長期であったアメリカでは安定した職に就いている人がローンを返せなくなる可能性が極めて低いと考えられており、安全な金融商品とされ米国債と同じ信用度の評価、AAAの評価がつけられていました。
モーゲージ債はリスクが低い割に利回りが良く、機関投資家や企業の投資部門に人気の金融商品をとなったのです。

 

そして、もっとモーゲージ債を売りたいと考えたリーマン・ブラザーズなどの投資銀行は、
サブプライムローンという、低所得者向けの住宅ローン作ったのです

サブプライムとは?
アメリカでは信用度の低い低所得者のことを指します
ここで問題なのが、サブプライムローンも証券にしたら売れるのか?ということです。
信用度の低い、低所得者向けのローンなので踏み倒しリスクが高く投資家に売れるわけがありません、
そこで、信用度の高い人のモーゲジ債や車のローン債、クレジットカードの債権など一緒にひとまとめにした金融商品なら売れると考えたのです。
そこで作られたのが、モーゲージ債などからなる
CDO(債務担保証券)」 を作ったのです。
CLOとは?
金融機関が企業などに対して貸し出している貸付債権(ローン)を証券化したもので、
ローンの元利金を担保にして発行される債券です。
CDOにしてしまえばサブプライムローンの証券も売れると考えたのです。
これにより、サブプライムローン・CDO共に拡大していきました。

CDOの信用度の格付けは米国債、モーゲージ債と同じAAA評価でした。
リーマンショックが起こった原因の一つにこの「信用度の格付け」の問題があります。
住宅市場に停滞やサブプライムローンの踏み倒しが起きてもこのAAAの評価が変わらなかったのです
格付けが改ざんされ、よく評価されていたことでサブプライムローンもCDOも続いてしまったことも崩壊した理由なのです。

最後には、サブプライムローンが「不良債権化し、
これと共に、サブプライムローンに関わる金融商品が信用を失い、投げ売りされました。
証券を販売していたリーマン・ブラザーズは経営が悪化し、倒産に至ったのです。
不良債権とは?
回収が著しく困難、または回収不能の債権を不良債権という。
リーマン・ブラザーズは証券会社であり、社債なども発行していました。
その社債を持ってた他の銀行などもリーマン・ブラザーズの倒産により経営が悪化したのです。
サブプライムローンの破綻・リーマンショックの倒産が引き金となり、
その影響はアメリカだけには止まらず日本や他の国々にも影響を及ばし世界的金融危機となったのです。

 

社債とは? 
社債とは、企業が必要となる資金を調達するために発行する「債券」です
社債の仕組みは、購入すると決められた利率の利息を受け取り、決められた期間が終われば購入したお金が返ってくるという仕組みです。

しかし、会社が倒産してしまった時、社債を買ったお金が返ってこないことが多いのです。
リーマン・ブラザーズが倒産したことによって社債を持っていた企業の経営が悪化したのがこの理由です。

 

 

 日経への影響は?


<日経225のチャート>



2008年9月15日は日本は祝日のため休場でした。
翌日は、9月16日の終値は11,609円の約600円安でした。
その後も下落は続き、7,054円まで下落し、そこが大底をなり現在まで上昇しています。

ざっくりな解説ですが、
なんとなくリーマンショックは何が起きていたのかわかったでしょうか?
知らなかった方の参考になれば嬉しいです。

 

 

次に、現在サブプライムローンに似ている金融商品が少しづつ注目されています

 

 

それが、レバレッジド・ローンです

 

 

 レバレッジド・ローンとは? 
信用力が低い企業に対して行われる融資(ローン)のことです。
「バンクローン」とも呼ばれます。
サブプライムは個人のローンでしたが、レバレッジド・ローンは企業のローンなのです。

そしてまた、レバレッジド・ローンをまとめたCLO(ローン担保証券)も販売されています。
レバレッジド・ローンのCLOは信用リスクが低い企業のものなので金利が高く、利回りがよく設定されています。
そのため、量的緩和政策による先進国の金利低下している中で、高い利回りを求めてCLOを買う投資家や企業がいるのです。

レバレッジド・ローンは、
次の世界危機を引き起こす引き金になる可能性があるとも考えられています。
日本にはCLOを購入している企業も多くあるのでリーマンショクと同じように日経にも影響が出てくると予想出来ます。
リーマン・ショックのことはトレーダーにとっては欠かせない知識たと思ったので今回記事にしてみました。

最後まで見て頂きありがとうございます。
以前書いた、
御堂女子のプチ雑学『御堂女子のプチ雑学〜逆イールド〜』も参考になれば嬉しいです。

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